余生を楽しむ

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宗教とマインドセット

 

月替わりKindleセールで特価になったからなのか、Kindleストアの売れ筋作品にランクインしていたので読んでみた。

 

大学2年生に2ヶ月ほどアメリカに滞在していた時、異文化交流も兼ねて週1でキリスト協会の礼拝に参加させてもらったことがあった。

色々お世話になりよくしてもらった一方で、無宗教は世界的に異様に思われているが、宗教に対して心の拠り所(合点のいく所)を求めている感じがあまり魅力に感じられなかった。

 

今回は、上位にランクインしていた期待もあったのが、タイトル通り超・合理的な手順と説明がなされており今の自分の考え方と正反対な考えもあったので参考になる良い本だった。
 
 

 

 
この本は日常に生じる(損をしてしまう)感情について、どう対処していけばいいかについてブッダの教えを元に解説している。

 

結論からいえば、(日常でのマインドセットという意味で)アドラー心理学の『嫌われる勇気』とこの類いで似ていると思う。
 
また、あくまでも仏教ではなくブッダの教えであり、所々で宗教みたいな偽善な対応ではなくいち個人が日常シーンで使える仕様になってる。
 
今回は嫌われる勇気と比較して書いてみる。
 
嫌われる勇気もそうだったが、1つの教えに10の説明で書かれている形である。ただ、本書はその3倍は説明が多い気がした。
 
というのも、アドラー心理学よりも本書の方がシンプルな仕組みで合理的に説明が付きやすかったからなのだと思う。(正直、嫌われる勇気は全体を考えると色々分かりにくかった)
 
ただ、競争という点などで経営組織論でよく言われているモチベーションとブッダが避けるべき感情というのが食い違っているなぁと思った。
 
ただ、世の中(外部)と自分での心の置き方について良い本だと思った。
 
嫌われる勇気は、どちらかというと対人での心の処理だが、本書は対外のもの全てについて扱われている。
 
嫌われる勇気を読むなら、こっちの方が自分的にはいいと思った。
 
うぬぼれかもしれないが自分のマインドコントロールは自分がよく知っていると思っているので、自己啓発的なものについてはあまり読まないようにしている。
 
自分なりに精神に負荷をかけすぎた時や対外的に何かうまく行かなかった時に、このような本で『こんな考え方もあるんだ』と思って腑に落ちればいいのかなと思った。
 
あくまで、参考にしようと思った考えであり、万が一の心の支えである。