余生を楽しむ

社会人になると時間が無い、学生のうちに思いっきり楽しめ。

ビジネスマンなのかアメリカ被れなのか

昨日TOEICが終わって、ようやく読書を解禁しました。

 
とりあえず、既に3冊を読み終えました笑(うち2冊は薄かったので)
 
今回はその中の1冊で話題になった(Kindleで安かった時に買った)本の感想を…
 
もう本当に話題になってご存知の方も多いと思いますが…為末大さんの諦める力です。
 
為末大さんはアスリートを2012年に引退をし、この本は2013年に書かれています。引退してからは教育や社会に対してコメンテーターとして活躍されています。
 
正直、為末さんの考え方はとても自分に取っては馴染みのある考え方をしていたと感じた。為末さんの考え方は個性的であり、日本の文化には少し浮いてしまう考え方であることも本文では述べており自分もしみじみ感じた。
 
  • ビジネスマンが参考にする為末さん
為末さんは今ではベンチャー精神として、ビジネス系のセミナーに呼ばれることも多くなってきていると思うが、まさにその通りであると思う。
 
為末さんの考え方がベンチャーマインド、ビジネス書籍でいう自己啓発系の部類に入るようなセルフモチベーションの管理の仕方が詳しく述べられている。
 
ただ、そのモチベーションの管理の仕方がベンチャーマインドに似ているだけで、説明の仕方やものの捉え方はビジネスぽくはない。為末さんは引退する3年前からアメリカでトレーニングをしており、その経験が影響しているかもしれないと本書では前置きされている所もある。
 
僕が読んで思ったのは、ストレスになるような処世術が完全に外国人の捉え方であるなぁとヒシヒシと伝わって来ました。説明の例で、外国では〜とよく比較対象にするだけあって外国人のような対応をしていくことも沢山取り入れられてます。
 
もしかして、為末さんのアスリート的考え方がビジネスマンと一致をさせてるんじゃなくて、外国人的発想に惹かれるビジネスマンと3年間で備わった外国人的処世術が合致していることから共感されているのではないかとも思ってしまいました。
 
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  • 諦める力
 
はじめに、でか書かれている通り、「諦める」の語源は「明らめる」なんですよね。
 
この一言がすぐ読み始めて本の流れを大体把握してしまいましたが、何かを明らかにする(本質的に見つめる)ことについて書いてあります。
 
明らかにして諦める訳ですから、現実的な指摘が来るのだろうと思いましたがとても良かったです。個人的には、コンサルにありそうなバッサバッサ現実的な事を指摘するあたりが、僕個人としては痛快で面白かったです。
 
  • アスリートというのが邪魔するのか…
 
本書は、本当に諦める力についての説明は良かったです。アスリート出身だからと言っても、ビジネスでも使えるような自己啓発系としてしっかり内容がありました。
 
ただ、アスリートというのを押さざるを得なかったのか、本文の流れがコンテンツベースではなく本人の史実ベースな所があったように感じました。もう少し諦める力のフェーズに合わせて章作りをして欲しかったし、オリンピックのネタがど真ん中に来てるってどーゆーこと。みたいな…
 
 
僕はあまり読み返さないように理解しながら読むのですが、章の順番がおかしくて、自分が読み飛ばしてたのか怪しくなり終わったあとに章の流れを確認してしまいました(笑)
 
ただ、タレント本とは違くても自分はあまり好きではなかった自己啓発系ビジネス書籍としても、期待していた以上の内容でとても良かったですー